COMPSCOPE は、アナログコンプレッサー(1176 系など)の挙動を可視化するアナライザープラグインです。コンプレッサーを 2 つのインスタンスで挟むだけで、実際に起きたゲインリダクションとエンベロープの変化をリアルタイムに観測できます。音声はすべて完全パススルーです。
お気に入りのコンプレッサーが「実際に何をしているのか」を見るためのプラグインです。コンプの内部パラメータを推測して断定するのではなく、コンプの前後の信号を比較して観測された実効挙動だけを表示します。
対応環境: macOS / VST3・AU・Standalone。音声には一切手を加えません。
計測したいコンプレッサーを、2 つの COMPSCOPE で挟みます。
SEND 側の画面は表示が薄くなり「SEND MODE」と表示されます。解析結果は常に RECV 側で確認してください。
現在のゲインリダクション量を、実機の VU メーターと同じ物理演算(バネ・ダンパー 2 次系 + 残像モーションブラー)の針で表示します。針の振れ方そのものが、コンプのアタック / リリースの性格を映します。薄いピーク針は約 1.5 秒ホールドした後、自動で減衰します。
グレーの線がコンプ前(PRE)、白い線がコンプ後(POST)のレベル推移です。2 本の線の差がそのままゲインリダクションで、アタックで潰れる瞬間、リリースで戻っていく過程が時間軸で見えます。古い波形は左へ流れながらフェードアウトします。
GR NOW は現在の GR、GR PEAK は直近の最大 GR、MATCH は検出されたゲインマッチ量(dB)です。信頼できる測定ができない間は -- と表示されます。
無音(ドラムの休符や曲間)では「測定不能」を測定値と区別して扱い、GR はリリース外挿で自然に 0 へ戻ります。数値が一時的に -- になるのは正常な動作です。
コンプの Output / Makeup ゲインで持ち上がった分を自動で検出し、ENVELOPE の POST 表示から差し引いて pre / post を比較しやすくする機能です。
パネル背景枠の見た目です。Glass はガラス風のフル表現、Line は細いアウトラインのみ、Off はフラットな暗面です。
検出したゲインマッチ量を ENVELOPE の POST 表示へ適用するかの切替です(既定オン)。
エンベロープ表示の下限レベルです。-30 / -40 / -50 / -60 dB から選びます(既定 -40 dB)。静かな素材では深いレンジにすると変化が見やすくなります。
ヘッダーのバッジは解析の状態を示します。多くは自動で解消されるため、基本的に待つだけで問題ありません。
| バッジ | 意味と対処 |
|---|---|
| NO LINK | 同じ GROUP の SEND が見つかりません。SEND 側のインスタンスとグループ番号を確認してください。 |
| CALIBRATING | makeup ゲインの自動推定が収束中です。そのまま再生を続けると消えます。 |
| MATCHING | MATCH ボタンによるゲインマッチの再解析中です。 |
| LOW CORRELATION | pre / post 信号の相関が低く、測定の信頼度が下がっています。並列処理や大きな音色変化が原因のことがあります。 |
| PARALLEL / COLOR DETECTED | パラレルコンプやサチュレーションなど、単純なゲイン変化で説明できない成分を検出しました。GR の値は参考値として見てください。 |
| LATENCY UNSTABLE | レイテンシの推定が安定していません。ルーティングやバッファ設定の変更直後に出ることがあります。 |